ご挨拶
テクニカルライティングは
英語コミュニケーションを変える
英語を書いたり話したりするのは難しい。日本人の英語は伝わりにくい。そんな問題を解決するのが、英文テクニカルライティングの手法です。これは、学校で習う一般英語よりも使用する表現の種類を減らし、誰に対しても同じ意味で素早く的確に伝える手法です。
私自身、論文・特許の英文ライティングに苦戦しましたが、この手法を知ったときに、苦境を打破するまっすぐな一本道が見えました。その後、英語での論文執筆、英文マニュアル・仕様書・報告書・契約書・特許文書等の作成、英語プレゼンテーション用の原稿作成といった業務および指導を通じて、英文テクニカルライティングの手法を確立することができました。
本協会の活動を通じて、この手法を、日本の企業や大学などに所属する技術者・科学者・研究者に広めていきたいと考えています。
さらにはこの手法が、書き言葉だけでなく話し言葉にも活用できることを、自身の経験を通じて実感しました。日本語の発想に基づいた複雑で難解な英語表現を用いるよりも、主語と動詞をシンプルに並べる発想で英文を組み立てるほうが伝わりやすく、使いやすいのです。
私の英語コミュニケーションを変え、ひいては私の人生をも変えたテクニカルライティングの手法を多くの人に広めることで、技術者・科学者・研究者だけでなく一般の人々にとっても、英語がより身近で扱いやすいものになり、英語に魅力を感じるようになると確信しています。
生成AIの出現や機械翻訳の精度向上により、技術文書やビジネス文書の作成において機械翻訳ツールの使用が不可避となる時代が到来しています。テクノロジーの利点を日々の仕事や生活に最大限に活かせるよう、本協会では、AI機械翻訳の活用を視野に入れた英文ブラッシュアップの指針も提案してまいります。
代表理事 中山 裕木子
技術英語は思いやりでできている
技術英語は思いやりでできている。その考えは、長年変わりません。
技術英語は、人の技です。読む人を思い、読みやすいように、使いやすいように、分かってもらえるように、やれることをすべてやる。正確・明確・簡潔な表現はその結果です。原動力は、人への思いなのです。
技術翻訳者は、仲介者です。書き手の思いを受け取り、読み手に渡す。書き手が上手でなければ、お手伝いをさせてもらう。行間を読み、思いを汲み取り、より良い形で正しく伝える。表現する内容は技術情報でも、そこにあるのは人と人とのコミュニケーションです。
TEAJの理事として私が広めていきたいのは、そのような「人としての匠の技」です。技術翻訳者・技術英語講師として長年の実務を通じて得た知見を活かし、人に優しい技術英語のさらなる普及に微力を尽くします。また、匠の技の支援にAIを活用するような、新しい可能性も探索したいと考えています。
なにより、技術英語は楽しいものです。この楽しさを多くの方に知っていただくこと自体に、大きな価値があると思っています。
理事 平野 信輔
協会案内
- 名称
- 一般社団法人 日本テクニカルイングリッシュ協会
- 所在地
- 〒600-8813 京都府京都市下京区中堂寺南町134番地
- 電話番号
- 050-1721-3357(平日9時~17時)
- 設立年月日
- 2024年5月15日
- 英語名称
- The Technical English Association of Japan (TEAJ)
- お問い合わせ
- 事業内容
- 技術英語の普及と啓蒙に関する事業を行い、日本の技術者や研究者をはじめとした人材の英語コミュニケーション力向上を目的とした情報の提供と指導を通じて、同事業の振興を図り、もってわが国の経済の発展と国民生活の向上に寄与することを目的とする。
- 銀行
- みずほ銀行 京都支店
- 代表理事
- 中山 裕木子(Yukiko Nakayama)
- 理事
- 平野 信輔(Shinsuke Hirano)
- アドバイザー
- ジェームズ ジャッジ(James Judge)